セカンドステップ

 些細なことで怒りの感情をあらわにし、暴力や暴言を使ったり、泣きわめいて周囲の人を威嚇したりする、そんな姿を保育園でよく目にするようになりました。私たちは、どうすれば子どもたちに正しい気持ちの伝え方、問題の解決の仕方を教えられるのかを考えながら日々保育しています。

 昨年度から赤バッチを対象に「セカンドステップ」という新しい教育プログラムを導入しています。「セカンドステップ」は、社会的言動を身につけることによって、自尊心を高め、子どもたちの社会への望ましい適応を助けることが目的となっています。

話し合いや、ロールプレイによるセカンドステップのレッスン全28回を通して、子どもたちがより健全な対人関係を学ぶことができるように考えられています。終了するのは青バッチの初夏です。

米国で研究されたセカンドステップは、日本ではまだ歴史が浅いものです。しかし、欧米では、小学校低学年のカリキュラムに取り入れるところが増え、暴力やいじめの減少が成果として見られ、注目されています。国内では、まだ少数ですが取り組んでいる施設(保育園、養護施設など)において成果は見られ、来年度品川区では小学校の授業に取り入れる動きがあるそうです。

わかくさでは、今の青バッチが半年かけて既にレッスンを経験しました。指導者(影山)も初めての経験ということで、課題が無いわけではありませんが、幼いうちからコミュニケーションのマナーや、問題解決の方法を知らせていくことの大切さを実感しています。

レッスンで話し合ったことが生活に活かされている様子を見ることもできました。顕著な成果を感じられるには、もっと積み重ねが必要でしょう。

子どもたちは、教えないと知らないことがたくさんあります。大人がよい模範となり、社会で適応していくための知識・知恵を教えていく必要があります。

感情的に叱ったりして教えても、学習できません。そのようなやり方はむしろ感情的なコミュニケーションを教えることになってしまいます。大人が模範となり、穏やかな人間関係を築けることができるように助けたいものです。

本来は家庭において教えられ、保育園や学校で実践体験し学習するものです。近年、社会の価値観の多様化や家庭状況の変化もあってか、十分家庭で教えることが難しいようです。 しかし、ぜひ園と家庭が協力して、子どもたちによい学習の機会となるように、このレッスンを行っていきたいと考えています。

 レッスンの対象となっている現赤バッチのご家庭には、毎回レッスンの報告を行い、家庭においても実践できるように情報提供します。

 参考までに、玄関ホールの図書コーナーに、報告書のファイルを置くようにしますので、関心のある方はお読みください。

 初回のレッスンは12日(金)に行われます。(毎週1回)