園長のつぶやき
「新しい年を迎えて」
園長 西川昌宏
新年おめでとうございます。今年が良い年であることを祈っています。
私は、年頭に限らず、いつも将来がどうなるかということを考えています。この2008年がどんな年になるかを予想するのはなかなか難しいことです。しかし、長期的に見ると、社会が良くなることはあまり期待できないように思えます。いまだに犯罪も戦争も無くせないのが人類社会の現実だからです。二千年以上も昔のギリシャの哲学者プラトンも、「昔は良かった、しかし今の若い者は・・」と書いているそうです。
昔と比べて明らかに違うことは、忙しくなっていることです。「忙」しいという字は、りっしんべんに亡ですから、心を亡くすということを意味しています。そしてこれは、子育てにとって大敵なのです。
あなたは子どもに対して、毎日何回「早くして」といっているでしょうか。子育てには心だけではなく、子どものペースに合わせる時間的余裕が必要です。しかし、今の時代は反対に、心も時間も亡くすような方向に押し流されています。その最大の原因は経済第一主義です。お金を少しでも多く稼ごうという気持ちがないと、企業も家計も成り立たないような仕組みになっているのです。家計はその欲望を抑え、つつましくすれば、少しは余裕を生み出すこともできるかもしれません。しかし、生活に追われている場合は余裕はもちにくいものです。当たり前のことですが、収入に応じた生活の仕方を考えなければなりません。無駄を省き、何とかお金のために費やす時間を少なくする体制をつくりたいものです。もう一つの時間泥棒はテレビやゲーム、インターネットや携帯などではないでしょうか。これは、全く自分の責任事項です。いずれも努力が必要です。
このように考えてみると、社会はどうであれ、努力をすれば今年を自分にとっては良い年にすることも可能です。それは、社会では犯罪が減らないとしても、我が家から犯罪を犯す子を出さないことに通じています。
子育ては、人生の中で最も意義深くて喜びのある大事業です。そのために人は働くといってもよいのではないでしょうか。仕事のために子育ての手を抜いたり、心を亡くしたら、本末転倒です。そればかりではありません。あとで大きなつけを払わなければならなくなるかもしれないのです。子育ての時期は、人生80年時代ではほんの短い期間にすぎません。何とか最善を尽くし、大きな成果を刈り取れるよう子育てを楽しみましょう。