園長のつぶやき
「勇気づけがよい子を育てる」
園長 西川昌宏
幼い赤ちゃんは生きるのに一生懸命です。そして大人の保護と援助を常に求めています。無力な彼らは不安でいっぱいなのです。そして、自分を守ってくれる大人がいることがわかると安心します。生理的な満足が保障され、精神的な安心が確保されているとき、子どもは最善の育ちが期待できます。赤ちゃんの求めに常にタイミングよく適切な対応がなされるとき、最大の安心を覚えます。
はうようになり、さらに歩けるようになると、少しずつ親から離れて色々な冒険が始まります。しかし、不安を感じるとすぐに親のもとに帰ろうとします。決まった大人がいつでも守っていてくれることがわかるにつれて自信をもち、勇気がでてきます。しかし、子どもがすることは、親にとって都合のよくないことも多く、叱ることになりがちです。危険なことや、他人に迷惑なことは叱ることも必要ですが、彼らには悪気は全くありませんので、頭から叱るのではなく、できるだけ冷静に普通の言葉で教えるようにしてください。そして、なにか新しくできるようになったりしたときには、大いに喜んだり、感動したり、驚いたりしてあげましょう。ほめるときは、さりげなくほめるように心がけましょう。否定したり、「早くして」とよくいっていませんか。子どもは「お前はなんてぐずなの!」と、自分を否定されたと感じます。自分の行動が否定されることが多いと、自信が持てなくなります。いつも叱られている子は不快・不平・不満・怒りを強く感じ、ひねくれた子になる場合が多いのです。反対にいつも励まされ、自分の行いが親に受け入れられ肯定されている子は、前向きで積極的な、自尊心を備えた子どもに育っていきます。常に勇気づけることを心がけましょう。一番効果的なのは、「ありがとう」と感謝されることだそうです。どのようなときにそういってあげられるでしょうか。機会を探してみてください。「おとなしくしていてくれてありがとう」、「お手伝いしてくれてありがとう」、「よく遊んでくれてありがとう」、「沢山食べてくれてありがとう」など、心がければ案外身の回りで見つけることができるものです。子どもに恵まれない人のことを考えてみてください。わが子がここにいることだけでもありがたいことなのです。貴重なこの宝物を本ものの宝に育つように努めようではありませんか。わが子に対して「生まれてきてありがとう」といえる親と、「お前なんか生まれてこなければよかったのだ」という親の将来がどうなるかは、最近のニュースを見るまでもなくおわかりのことと思います。問題を起こす子どもは親から感謝されてきていないのです。