TSUBUYAKI

新しい生命の誕生は、新しい親を生み出します。
親と子の生きる力と生かす力が発揮できる環境を創り出す。
それこそが保育園の役割と考えています。

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「つぶやきが終わるとき」

4月26日の朝、今日こそ5月号の「つぶやき」の原稿をまとめようと思いながら玄関を出たのですが、階段を踏み損ない右足の大腿骨を骨折してしまいました。2ヶ月の入院治療、そしてリハビリテーションを受ける身となりました。万一に備え、3年前、80歳を機に園長職は交代していましたので、園の運営には特別何の支障もなく、平常の通りに進められていました。ところが、新園長を助ける意味で、引き続き園だよりの「つぶやき」を「じじのつぶやき」に看板を変え、書かせていただいていましたが、こちらはつぶやかずに3ヶ月穴を開けてしまいました。

 「じじのつぶやき」に変わったころから、加齢による能力低下でしょうか、原稿を書こうとすると筆が重くなっていました。

 さかのぼってみると「つぶやき」は、平成18年7月から始まっていました。「早寝、早起きキャンペーン」と、「教育熱心が子どもをダメにする」話がテーマでした。当時は、まだ生活習慣と人間形成の因果関係の正しい知識や情報が十分ではなかったようです。子育てやわかくさの保育についての情報提供、そして人生の先輩として伝えておきたいことなどを徒然なるままにつぶやいてきました。

 10年前より情報伝達機器は発達普及して、最新の情報がいつでもどこでも手軽に安価に得られるようになりました。

 私の頭に浮かんでくることは、どれも時代遅れで現代的な魅力に乏しいもののように感じるようになってしまいました。そして、人生の最終段階に入った私の役目は、子育てや保育に囚われない課題に視点を変えるか、納得できることが書けないのなら、もう書かないか。ということで、もう無理して書こうとしないことにしました。

 いずれにせよ、「つぶやき」の連載はこれで終わりとします。いつの日かつぶやくことがあるかもしれません。その時はまた、よろしくご一読をお願いします。

 中途半端な思いを残して筆をおくことをお詫びするとともに、長い間のご愛読に感謝いたします。