TSUBUYAKI

新しい生命の誕生は、新しい親を生み出します。
親と子の生きる力と生かす力が発揮できる環境を創り出す。
それこそが保育園の役割と考えています。

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「育つのを助ける保育」

人では、男子67に対して女子87となっています。一方お世話に当たる園の職員は54人で男はたった二人だけです。みんなの家である「わかくさ家」の家族は、圧倒的に女性優位の家族です。乳幼児期の子どもに一番必要なのは、優しくて強い母性愛です。そのための人材には不足はありません。これからも子どもにとって最善の保育を求め続けていきたいと思っています。目指すのは、親御さんと協働してお子さんの長所を見つけて最善の発達を援助することです。

 0歳から6歳までの乳幼児期は心身の基礎が形成される一生で最も大切な時期です。大脳は90%も出来上がります。子どもに備えられた個性や能力は宝物です。どんな宝物になるか楽しみに子育てに励みましょう。日常の生活や遊びの傾向をとらえて、その長所を見つけ出してあげることに努めましょう。そして見守りながら発達を促す援助をしてあげたいのです。親や保育者が目標を立てて導き、育てようとしても、その子の特性と調和していなければ、思い通りに育つものではありません。それぞれの子にはその子独特の賜物が与えられています。その賜物に合った援助をすれば伸ばすことができるのです。しかし、折角の賜物も破壊することは簡単です。良かれと思うことでも妨げとなることがあるので注意が要ります。

 心身の発達の順序は誰でも決まっています。人間共通のプログラムが遺伝子に書き込まれているからです。しかし、その進み方の速度は、個人差があります。園が大事にしている異年齢児のクラス編成、自主的に活動できる個別保育は集団の生活の中にあっても一人ひとりの発達の速度の違いを受容できるものなのです。人的環境(異年齢、様々な個性、が混在する)と物的環境(多様な教具教材、遊具を揃える)を整えることで子どもの自発的な行動が促されます。自発的な活動は集中度や達成感が高くなります。幼児クラスでの当番活動は、この保育の成果といえるかもしれません。周囲からの讃辞や感謝によって、自己肯定感や貢献感が育まれているようです。

 大人が育てるのではなく、主人公である子どもが自力で育つのを助けるのだという考え方が大切なのです。