TSUBUYAKI

新しい生命の誕生は、新しい親を生み出します。
親と子の生きる力と生かす力が発揮できる環境を創り出す。
それこそが保育園の役割と考えています。

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「わかくさ式たてわり保育の特色」

早いもので、もう10月です。4月には歩ける子が少なかったすみれ組も、だいぶ歩けるようになり、すでに1・2歳組に3人が進級しました。並行して、1・2歳組から幼児組へも6人が進級しました。梅桃桜組はそれぞれ5人を目途に、3歳になった2歳児(ピンクバッチ)を受け入れます。4月は各組30人でスタートしますが、3月には35人になります。

 幼児のたてわり保育は、ようやく多くの園に普及してきましたが、0・1・2歳児のたてわり保育を行なっている園はまだ多くはないようです。

 わかくさ式の、年度の途中でも個別に進級するシステムの長所はいろいろありますが、最もよい点は子どもに優しいことです。0歳で入園し6年在園しても、その間に2回しかクラスが変わりません。進級の際は、一人ひとり無理のないように新入園児と同じ様な慣らし保育をしながらていねいに移行ができます。子どもにとって大きなストレスとなる環境の変化(保育室、友だち、担任等)への不安は最小にとどめることができるのです。

 すみれから、ゆり・きく・れんげへの進級の目安は情緒の安定、歩行の確立とスプーンを使って一人で食事ができることです。2歳児の進級の課題は排泄と着脱の自立、言葉で意思疎通ができること、そして年上の幼児と交わる意欲が出てくることです。

 乳幼児期の、特に低年齢児は日に日に成長し、1年の間には身体の動きも知的な活動も別人のようになります。その成長に見合った活動が保障される保育環境に常にいられるようになっているのです。

 たてわり保育自体のメリットは、調和のとれた発達に必要な自発的な活動を促す「動機」の宝庫であることです。異年齢の集団の中で多様な体験ができます。年下の子は年上の子を目標として成長し、年上の子は年下の子の手本となることの喜びやお世話ができることで、貢献感を感じることができます。子どもたちは自ら刺激し合い自力で育っていきます。年齢に幅のあるクラスは、多様な個性の違いや同年齢の中の発達のバラつきも容易に受容し理解しあうことができるようになります。保育者の指導は慎重にし、援助を必要とする子に個々に対応をして、適切な援助者であるように努めています。育てるのではなく、育つのを助ける保育がたてわり保育なのです。