TSUBUYAKI

新しい生命の誕生は、新しい親を生み出します。
親と子の生きる力と生かす力が発揮できる環境を創り出す。
それこそが保育園の役割と考えています。

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「子は宝」

 新しい年度が始まりました。62年前の開園式に立ち会った私が、今もお子さんと付き合わせていただけるなど考えもしなかったことです。

 長い人生で様々なことを経験し、学ぶことができました。いろいろな人の人生も見ることもできました。幸せな人生について、今も学ばせていただいています。その中で、人間だけが備えている自由意志の用い方が幸せに関係しているようです。

 「子どもは、神様からの授かりもの」と、よくいわれますが、私は「子どもは神様からお預かりした貴重な宝物と思いましょう」と、常に保護者や職員に伝えてきました。授かったものは自分のものです。自分のものなら自分の自由意志で育てても良いことになります。しかし、お預かりしたものであればそうはいきません。預け主の意志を尊重しなければなりません。幼いとはいえ、子ども自身にもその子の大切な個性も意志もあります。預け主の意志も子どもの意志も尊重しながら行う子育ては人生の大事業です。

 わが国では「少子化」が社会的な大問題になっていますが、その原因は「非婚化」「晩婚化」にあります。そんな中にあって、配偶者に恵まれ、しかも子どもにも恵まれたことは大きな幸せではないでしょうか。
 いつもは神様とは親しくしていない人でも、出産という命がけの経験をし、日々懸命に生き、成長する小さなわが子を見るとき、神を身近に感じたり、思わず祈ったりしたことがあるのではないでしょうか。
 子どもは「生命」の尊さを再確認させてくれ、人生に喜びを与えてくれる宝物なのです。預け主から子育ての大役を任された親として、子どもの幸せのために最善を尽くしましょう。